エターナルなユース

古のインターネッツみたいな記事を守備表示で特殊召喚

迷える子羊

師が走ると書いて師走の季節がやってまいりましたが

先生の皆さんは忙しくお過ごしかと思われます。

「教師漫才師医師弁護士、師と仰がれしもの皆ペテン師」だそうですが、めげずにやっていきましょうね。

↑これはヒプノシスマイクという「キャラクターラップバトルプロジェクト」の曲からの引用です。最近ハマっております。

音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』オフィシャルサイト

 

 

 

さて、不断から身だしなみなんぞに気を使わない無精な私ですけれども、可愛い女の子に「あなたはパーマをかけていた方がワンちゃんみたいで可愛い」と言われてしまったので、二ヶ月に一度は美容院へ行っています。そうしたところでワンちゃんのように皆様から愛されるかどうかはまた別の問題です。めげずにやっていきましょうね。

 

隣町への運転ももう慣れたものです。ヤンキーの町と名高い隣町ですから、初心者マークを輝かせながらルパン三世みたいな前傾低姿勢、鋭い眼光冷や汗ハンドルで美容室への道のりを飛ばします。(交通ルールは守りましょう)

 

予約の時間まで少し時間が空いてしまったので、自販機でコーヒーを買おうと思いました。悪い癖です。自販機でコーヒーを買うことに風情を感じるようになると小銭が初冬の雪のように溶けて無くなってしまいます。

 

小銭を入れようとしたところ、オヤ、なんだこれは。うんともすんとも飲み込まないぞ。ちくしょうめ。

裏返して入れてみたり勢いをつけてみたりと奮闘しましたが、これはどうも頑固な野郎だ。てやんでえ。

江戸っ子気分で苛立ちをごまかしてみたりしましたが、チャリン。

 

入ったか?いえ、落としてしまったのです。

これまたちょーどいい穴が、自販機を支える土台の部分に空いておりまして、指を入れても届かないったりゃありゃしない。

 

いい子ちゃんだから出ておいで。うずくまってガサゴソやっていましたところ……

 

「大丈夫ですか?」

背後から女性の声。

 

はい。ちょーどいい穴が空いておりまして、そこに百円をね。と言おうとする僕の言葉を遮る女性の、優しくも、どこか哀れみを含んだ眼差し。

 

「私、教会で働いているものです。迷える子羊をみたら放っておけない性分でして。」

 

はあ、そうですか。私は私は確かに方向音痴ですが、これから行く場所くらいはわかっております。

 

それからの会話はよく覚えていませんが、

どうしようもなくなったら、ここに連絡してください。神は誰にでも平等です。

と連絡先を渡されました。

 

あとで冷静になって考え直してみると、

古着屋で買ったボロいコートに身を包み、自販機の下を漁る私ははたから見ればいっぱしの浮浪……いえ、迷える子羊だったというわけですね。

 

教師漫才師医師弁護士 師と仰がれしもの皆ペテン師。

私は迷える子羊……主よ我らをお救いくださいアーメン。

 

あ、ちなみに百円は諦めました。

これからは節約してキレイ目コーデをしようと思います。